金田たちのいる武蔵野戦の前戦、多摩大付属戦。

 

アシトは、「スペースをつぶす」ということについて「周りを使う」ということを望コーチに気づかされます。

 

そして、怪我からの復帰のためBチームに合流していた義経がボールをとり、「じゃあ点取りにいくかあ」と言ったのが前回まででした。

 

義経「よし、じゃあ、点とってくるかあ」

 

アシト「、、、義経さん、、、」

 
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いきなりアシトにパスを出して走り出す義経。

 

義経はすぐに自分にボールを戻すように指示します。

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アシトは、義経の前にボールを戻します。

 

義経「ナイスリターン。」

 

相手チームの選手たち

「義経!」

「義経がボールを持った!」

(去年のユースプレミアリーグ得点王、、、! ケガの調整でもなきゃこの試合に出てくるわけもない選手だ、、、)

(ビビルな! 大丈夫だ、、、今日のエスペリオンのできは最悪なんだ!、、、ケガ明けのこいつが一人はいったところで、)

 

 

義経の前に二人の選手が向かってきます。

 

花「わ! いきなり二人で来るのか?」

 

相手「オッケイ! 自由に冴えさせなきゃビビることねえんだ!」

 

橘が義経に声をかけます。

 

「義経さん!パス!」

(いくらプレミア得点王でもガッチリ通路をふさがれたらどうしようもない。それなら義経さんにマークが集中することで手薄になった再度を狙う!)

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しかし、義経はパスを出さず、そのまま相手に向かっていきます。

 

橘「え?」

 

相手の二人「え? な、なんだ! 構わず突っ込んでくるぞコイツ!」

 

アシト「む、無茶ださすがに、、、二人相手、、、、」

 

義経は足元でボールをさばき、一瞬後ろを向くようにして一人を抜きます。

 

相手「へ?」

 

さらに、もう一人の股の間にボールを通して二人目も抜きます。

 

相手「えっ。」

 

ビビるBチームメンバー。

 

義経は橘の方にパスを出します。

(はい、橘。パス要求したよな。)

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しかし、ボールはそのままラインを越えて外に出てしまいます。

 

義経「あれ?」

 

言葉を失う選手と観客。

 

義経「うーむ。そうか、、、Bはあそこに反応できないのか。もうちょっと手加減しなきゃいけないのか。ナルホドナルホド、、、」

 

花「はわわわ、もったいないいい! 二人抜いた後にパスミスウ!」

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試合が再開され、また義経がボールを持ちます。

 

相手キーパー「と、止めろ。そいつにボール長く持たすな。き、、、危険すぎる!」

 

義経は相手選手の前でボールを足元でさばきます。

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相手(こ、、、こんなん、テレビの中でしかみたことねえ。足に磁石でもついてんのか? どんなに激しく動いてもボールが足から離れねえ!)

 

橘(こ、、、個人技だけなら栗林さんより上だっ、、、!)

 

相手チームの選手が後ろからスライディングしてきます。

 

足が接触し、一瞬揺れる義経。しかし、そのままドリブルを続けて行きます。

 

相手(た、倒れない!)

 

金子記者「な、なんじゃあれ、、、」

 

杏里「、、、組織化されていく近代サッカーにおいて、一人で試合の情勢を逆転することは稀です、、、、ただし、あそこまでレベルが違うと別です。」

 

 

杏里「的のマークにあい、通常ならここで90パーセントパスをする。敵も味方も信じ切っているような場面で、、、、義経選手は1枚2枚とはいでからパスをする。こうなるとチマチマとボールを回すこと自体必要なくなる。だってフォワード陣の前には敵がいない。だだっ広いスペースが残るだけなんですから。あんな選手がフィールドに立つと、必然的にボールは彼に吸収されます。」

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義経が一人でドリブルしてそれに他の選手が群がっていきます。

 

杏里「ほら、もう、あっという間に選手に浸透しましたよね。、、、義経選手がボールを持ったら、自分はスペースを見つけて走りこんでいけばいいだけ。エスペリオン全員が前を向きました。」

 

アシトはドキドキしています。

 

義経がパスを出します。

「ヤンキー。」

 

富樫がパスを受けます。

「おっと、、、」(パスはあんまうまくねえな!)

 

ボールを持った富樫。

(クックック。こいつあいいや。たった一人で敵陣をかき乱し、ボコボコとスペースを穿っていきやがる)

 

富樫「ほらよ。」

 

富樫は、ゴール前にいる義経にパスを出し、義経はキーパーをかわしながらゴールします。

 

立ち尽くす橘。

「全幅の信頼を得るフォワードは、、こうでなくてはいけない、、、できない、、、こんなこと、、、俺に、できるわけない、、、」

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ゴール後、自陣方面に戻るメンバー。

 

アシトが義経に声をかけます。

 

「義経さん!」

 

義経「お前ディフェンダーだろ? 早く戻れ、、、」

 

 

アシト「俺、あんたになりたい。どうやったらなれるんすか。教えてください。」

 

義経「ああ、そうか。お前、えーと青井か。今日のプレー見て色々繋がったわ。福田さんがお前のこと褒めるんだよ、よく。Aで。、、、、青井。お前はオレを目指すな。お前は十分素晴らしい階段を上がっている。」

 

 

つづく。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 
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