多摩体付属戦に勝利し、橘の古巣である武蔵野の試合を見に来たアシトたち。

 

武蔵野は、ボールホルダーに群がる超ハイプレスサッカーをしていました。

 

そして、アシトは武蔵野の強さについて「自分たちの弱さと向き合ってる、、、この劣る自分たちと向き合って、深く理解して手に入れたサッカー。それができる心の強さ」「俺たちは、このチームに比べたら、迷いと弱さだらけだ、、、一枚岩の強さ、、、今の俺たちにはない、、、!」と言っていたのが前回でした。

 

武蔵野と関東総合の試合は、前半に武蔵野が2点、後半にも武蔵野が1点追加し、3対0で武蔵野が勝利します。

フォワードの金田が2点、キャプテンの武藤が1点とっています。

 

大友「捨て身とも見えるようなプレスサッカー、、、なのに無得点に抑えて一方的に勝ちやがった、、、武蔵野の一枚岩の連携がすごい。自分の弱点と向き合って手に入れた強さ、、、、、それはわかったよアシト。でも、、、アイツもか?」

 
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大友は金田を見ています。

 

金田は独りだけチームの中でイレギュラーな動きをしていました。

 

大友「金田の野郎もそうってことなのか?」

 

そのとき、花がやってきてアシトの身体を触ってきます。

 

「な、なんや花!」

 

花「あ、いや、試合終わったんならあたし帰ろうかと思って。」

 

アシト「え? 帰る?」

 

花「すんげえ退屈だった、、、、あの記者にはクギ刺しておいたし、もう大丈夫だろ♪ でわでわ。」

 

アシトは無言で花を見ています。

 

花「なんだアシト? まだ私に用があるのか?」

 

アシト「いや、用はねえけど、、、まだ帰らなくてよくねえか?」

花「、、、なぜだ?」

 

アシト「そりゃ、、、ひさしぶりに会ったんだべ。で、次いつ会うかもわかんねーだろ。」

 

花「、、、まあそうですね。」

 

アシト「じゃあ、何か話をしたらいーじゃねーか?」

 

花「は、話ってったって、、、ちゃんとご飯食べろよって話かなあ? ごはんの話題とか興味あるか?」

 

 

アシト「それよりもやっぱ、、、サッカーの話じゃねーか?」

 

花は一瞬怒ったような顔をしますが笑って言います。

 

「杏里の方が詳しいじゃないか?」

 

橘「おい、ていうか俺たちも帰ろう。、、、ここにずっといたくないんだ、俺、、、」

 

アシト「え、あ、ちょっと待てって橘!」

 

そのとき、色黒のショートカットの女性が橘の腕をつかみます。

 

「総一郎。」

橘「う、、、あ、、、み、都、、、」

 

都という女性は橘の腕をつかんで引っ張っていきます。

 

「ここじゃダメ。総一郎。ちょっとグラウンド出て話そう。」

 

アシト「お、おい。なんや誰や? お、大友俺達も行こうぜ。」

 

大友は何か変な顔をしています。

 

(お前ら、オレを裏切るなよ、、、オレを裏切るなよオオオ!)

 

 

少し離れた場所にやってきた橘たち。

 
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都「久しぶりね総一郎、、、」

 

アシト(誰やこの女、、、東京武蔵野のジャージ、、、武蔵野ってマネージャーいるんか?)

 

都「なんで連絡してこないのよ? エスペリオンに入寮してから本当に一度もじゃない?」

 

アシト「お前、彼女おったんか?」

 

 

大友の顔が鬼のようになっています。

 

 

橘「姉貴だよ。、、、橘都。双子の姉貴。東京武蔵野レディースの選手でもある。」

 

アシト「あ、姉? 双子? お、お前そんなんいたって、、、今まで一度も聞いたことねーぞ?」

 

都「あたしは別にいいのよ。自分のサッカーのことで手いっぱいだし、、、ただ、父さん母さんの電話には出なさいよ、総一郎!」

橘はエスペリオンのレギュラーになるまでは甘えたくないと言います。

 

そこに大友が割って入ります。

 

大友「エスペリオンの至宝、大友栄作。橘とは桃園の誓いの仲。こいつにとっての姉貴なら僕にとっても同じこと、、、親にも連絡しないなんて困ったヤツだな。こいつには僕の方からキツく言っておきます。姉さ」

 

都「だあっとれ! エスペリオンめ!」

 

ビビる大友とアシト。

 

都「総一郎、、、今の武蔵野のチーム状態わかってる?」

 

橘「知ってるよ。強いじゃないか。」

 

都は、橘のかわりにフォワードに入っている金田がとんでもないやつで大変らしいと言います。

 

 

そこに武蔵野の金田やキャプテンの武藤たちが歩いてきます。

 

隠れるアシトたち。

 

何やら揉めているようです。

 

「お前1年のくせに主将の武藤に向かって、、、」

 

金田「正直に言ってるだけっすよ。ヌルいんすよボールへの寄せが、、、武藤さん。主将であるあんたがそんなだから、俺へのボールの供給も1テンポズレていく。強くなりたくねえんすか?」

中野「か、金田君!」

 

金田は自分は点を取っていると言います。

 

金田「チームを勝たせてるのは俺だ。、、、超ハイプレスサッカーも、確実にカウンターをモノにする俺がいるから成り立ってる。俺には言う権利がある。」

 

 

アシトたちは茂みから隠れてみています。

 

大友「アシト、お前武蔵野のことを一枚岩っつったけど、これはちょっと違うんじゃねーか?」

 

金田「まあ、しょうがねえか。このクラブじゃ、、、Jユースと違って全員がプロ目指してるわけじゃないもんな。サッカー推薦でいい大学行くためのお受験サッカーの奴らもいれば、サッカーは高校までって割り切ってる奴らもいる。理解できないすけどね。プロのなれないと諦めながらサッカーやるやつの気持ちなんて、、、、オレノような、持ってる人間には、、、ま、そんな奴らの足だけは引っ張らないよう言って下さい。」

 

 

金田は、次戦のエスペリオン戦について「イカサマセレクションを突破した橘。そう、あんたらの知ってる橘も、みじめな目にあわせてやりましょう」と言います。

 

アシトが怒って声をあげます。

 

「金田ア!」

 

アシトは茂みから出てきて金田に声をかけます。

「金田、、、お前がセレクション落ちたのは、お前が弱かったからや、、、今日の試合でわかった。お前はこのチームで一番弱い、、!」

 

 

金田「あア~?」

 

つづく。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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