【前回まで】 橘の古巣である武蔵野戦を控えて、冨樫の過去が描かれています。   小学6年のときにエスペリオンジュニアに練習生として参加した冨樫。   最終日の練習試合でエスペリオンジュニアのメンバーが視察に来ているジュニアユースの監督のことを気にしながらプレーしているのに気づきます。   冨樫は黒田の胸倉をつかみ「上の人間がいるときはプレーを変えるってのは、どういう理屈なんだよ、ええオラ。」とつっかかっていったのが前回まででした。 【今回】 冨樫が黒田の胸倉をつかんで揉めているのを審判が止めに来ます。   スポンサードリンク 「味方同士で何をもめてるんだ。やめなさい!」   遊馬「な、何してんじゃお前ら、、、」   黒田「俺は別に、、、」   冨樫は竹島にも怒鳴ります。 「テメエもだ赤毛。なんでディフェンスライン押し上げてこねえ! 押してる時に自陣に張り付く意味ねえだろ。追加点叩き込んで一気に勝負決めるんだよ!」 竹島は笑います。「こっちはこれだけ押してる、、、だとすると警戒すんのはカウンターだ。もし縦ポン一発は言ったら惨めに失点。それだけはガマンできない。」   黒田「点取るだけがサッカーじゃないんだよ?」   冨樫「カッコつけんじゃねえよ。前の試合じゃ上がってたじゃねーか。赤毛、てめえ、、、今日てめえがあがらねえのはジュニアユースの監督が来てるから。違うんかよ?」   審判「早く戻れ君達!」   竹島「、、、そんなことはねえ。とにかく守備が俺の生きる道だ。プロになるための。お前みたいに点取りたくてサッカーしてるなんて気分はとっくに終わってんだよ。俺達は、、、」   黒田「今日僕が撃ったのもそのほうが確実だったから。それだけなんだよ。」   冨樫「、、、テメエらってよお、、、プロになるためにサッカーやってんだな。」   黒田「それ以外何が、、、」   冨樫「勝つためじゃねえんだな」 観客の中には子供のころの海堂杏里も見に来ているようです。   杏里「じい。あれは何をもめてるんですか?」   じい「さあー。」   視察に来ているジュニアユースの監督達も話しています。   「いやあ、あの練習生の子、気性が荒くてね。、、、黒田のゴール、自分で決めたかったとかそんなとこじゃないですか。」   監督「、、、そんなことで、、、サッカー以前の問題があるとちょっとな。」   試合が続きます。   竹島(みんな全力でやってる。手を抜いてるヤツは一人もいねえ。なのに、何をいちゃもんつけてきたんだ。あいつ?)   竹島「おい! お前らうかつに上がるなよ!」   竹島(勝つためにやってるに決まってんじゃねーか! 俺がここで守備ラインを引き締めてチームを勝たせるんだ!、、、特に今日は、、、)   スポンサードリンク 竹島はジュニアユースの監督の方をチラ見します。   竹島(、、、特に、今日は、、、?) 竹島は黒田の目を合わせます。   竹島が考えているすきに相手チームのパスが通って抜かれてしまいます。   竹島「し、しまった!」   島が相手チームのボールホルダーに近付いて行きます。   竹島「そのまま抑えこめ島! 見方戻るまで無理に取りに行くなよ!」   しかし、島はボールを取りに行きます。   相手選手「わわっ。」   ボールはこぼれてエスペリオンのゴール前に転がっていきます。   そこに相手チームの選手が走り込みシュートしますが、竹島が突っ込んでブロックします。   さらにこぼれたボールを相手チームの別の選手がシュートに来ます。   ボールは浮いてゴールポストギリギリに飛んでいきます。   竹島は必死にボールを負います。   竹島(ポスト、、、キーパーも含めて3人もボールに向かってる。危ない! この勢いだと、クリアできても自分がポストか味方に、、、激突する、、、!?)   3人とも直前でボールを負うのを止めてしまいます。     その瞬間、富樫が走り込んでヘディングでボールをゴールからそらします。 冨樫はそのままゴール内の地面に突っ込みます。   冨樫「がっ!」   「おおお、ナイスカバー冨樫!」   審判「大丈夫かきみ!」   冨樫は起き上がりながら言います。   「けがをしない。プロになる。勝つ。この順番だよっ、お前らアカデミーのサッカーは。この順番守るために、どっかで差し引きしながらサッカーやってるんだ、、、」   竹島「何言ってやがるんだてめえ、、、」   冨樫「でも一番反吐が出るのが、その自覚がねえことだ。、、、自分らの弱さに気づいてねえ。この一戦で生きるか死ぬかって試合が来た時、テメエらみたいなのが役に立つとは思えねえ、、、」 黒田「生きるか死ぬかの試合ってなんだよ?、、、ていうか僕らがプロになることを優先してサッカーしてるとして何が悪いの?、、、少なくとも僕は、プロになれないならその瞬間自分の人生は終わりと思ってる。プロになるために、今ある時間を、試合を、練習を、、、どう使うか全力で考えてる。」   黒田「人生を賭けてる。僕らは背負ってるものが違うんだ、、、!」   冨樫「くだらねーサッカーに、人生かけたもんだなア」   竹島「テメエー!」   、、、現在のエスペリオンユースの寮の部屋。   遊馬の話を聞いていたアシトたち。   大友「どっちの言うことも、わかるっつーか、、、考えさせられんな、これ。、、、でも冨樫にゃ悪いけど、、、やっぱ黒田の言うことの方が正しいと思う。」   橘「、、、同じく。」 大友「プロにならなきゃしょうがねえよ。打算的に考えたとしても広い視野でサッカーしねえと。」   アシト「今日の武蔵野の強さは、富樫のほうの強さだった。、、、正しい正しくないじゃない。俺は強くありたい。強いのは冨樫のほうだ、、、!」   つづく。   最後まで読んでいただきありがとうございました。  
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