前回まで】

橘の古巣である武蔵野との試合を控えたエスペリオンユース。

 

前回は、3年半前に冨樫が練習生としてエスペリオンジュニアに入っていて、黒田や竹島たちと衝突した話でした。

 

【今回】

どこかの橋の下。

 

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杏里「やめてください!」

冨樫が竹島の胸蔵を掴んでコンクリートの壁に押し付けています。

 

アシトたちが武蔵野線を見学に行っている間の富樫と竹島の衝突の回想のようです。

 

竹島「いい影にしろ、てめえクソ!、、、しょうもない理由で絡んできやがって、、、オレらのサッカーが気に入らねえならなんでウチに入ったんだ!」

 

冨樫「俺は福田サンに教わりたいから来ただけだ。テメエらに用はねえよ、、、それにしても竹島。お前が一番変わってねえな。あの小6のときからよお。ふだんの言葉から甘さがにじみ出てやがる。自覚がねえんだよ、アカデミーのサッカーしてるってことによ。」

 

竹島は過去に冨樫に言われたことを思い出します。

(けがをしない。プロになる。勝つ。この順番だよお前らのサッカーは、、、)

 

冨樫は竹島の腹を殴ります。

 

回想が終わり竹島はグラウンドに立っています。

(イライラする、、、クソ、、、)

 

グラウンドでは伊達望コーチが選手たちに指導しています。

そして、ぼんやり座っている杏里に記者の金子が声をかけてきます。

 

金子「気になってさー。観に来ちゃった。」

 

杏里「Bチームは、この1週間を徹底的に武蔵野対策に費やすつもりです。、、、ずっと、ある戦術だけを反復して植え付けています。、、、望コーチは個人の裁量を重視しているので、ここまで細かく明確な指示をして縛るのは珍しいです。、、、でも意図はよく分かります。武蔵野のハイプレスに対抗するには最良の手だとは思います。」

 

金子は選手たちの動きを見ています。

「なるほど、、、これはハイプレスに有効だ!」

 

、、、練習後。

 

「はあ練習終わった。同じメニューばかりでちょっと大変だな!」

朝利「、、、望コーチの狙いはわかるけど、この戦術は足元の技術がないとどうにもならない。おい大友君達セレクションはちゃんとやれるんだろうな?」

 

大友「なんじゃああああオリャアア!」

 

朝利「特に、、、」

 

朝利はアシトの方を見ます。

 

 

金子「な、なんかフンイキよくないね。」

 

杏里「無理もないです。相手は無敗の武蔵野なのに義経、清水、一色選手ら主力がごっそり抜け、代わりに来たのは不満を全く隠さない一人と、、、挫折感を覚醒内一人」

 

杏里は浅利と黒田のことを言っているようです。

 

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「それに、、、野蛮な選手、、、、」

 

一方、、、アシト。

(ちっくしょおおおお。チームの雰囲気全然上がってこねえ! チームがまとまるようになにかしなくちゃいけないんだろうけどよオオオ、、、望さんのガチガチのチーム戦略覚えなくちゃいけなくなって全然余裕がねえ。、、、、あとよく考えたら、チームがまとまるために、何やりゃいいのかさっぱりわからん。)

 

アシトはみんなに声をかけます「おい! ピクニックに行かねーか!」

 

同時に橘も言います「残って練習しないか?」

みんな振り向いて橘の方を見ます。

橘「望さんの武蔵野対策。これは数をこなすほど身につくものだ。練習時間だけじゃ足りない。今から一緒にやろう!」

 

橘は黒田にも声をかけます。

 

黒田は振り向かずに言います。「、、、オーバーワークだよ。」

 

朝利「現金だなあ、橘。スタメンだからか? 古巣が相手ってこともあるんだろうが、君はリーグ戦で全く結果を残せてないじゃないか。なのにみんなに居残り練習しろなんて、、説得力がね。」

橘「、、、そうだな、、、正直怖い。スタメンが決まってからほとんど寝られてない。調子悪い俺が古巣相手に惨めな思いするんじゃないかって不安でたまらない」

 

朝利「おい、それを口に出すのか?」

 

橘「だってしょうがない。それが俺なんだから。、、、これが俺だ。弱い俺だけどせめて、、、逃げる事だけはしないと決めた。、、、、武蔵野に勝ちたい。望さんの期待に応えたい。俺一人では無力だ。力を貸してくれ。」

 

 

みんな橘を見ます。

 

竹島「お前、たぶん弱くないぜ。本当に弱い奴は、自分の弱いとこなんて言葉にしねーよ」

 

竹島はまた冨樫の過去の言葉を思い出します。

(一番ヘドが出るのは、自覚がねえことだ)

 

竹島「、、、オレも素直に言う。橘、青井、お前ら聞いたんだよな? ジュニアん時俺らが冨樫に言われたことをよ。」

 

竹島「俺達がジュニアからやってきたサッカーは最高だ。冨樫なんかに文句は言わせねえ。、、、でも、あん時ヤツに言われたことは、ずっと頭の片隅に残って今日まで来た。、、、で、この前ヤツと殴り合ってから、クソつまんねえこと言ってた自分にも気づいた。」

 

竹島「アカデミーだからとかじゃねえ。これは俺自身の問題だ。本当に俺ん中に、自覚もできねえ弱さがあるんなら、今すぐ吐き出したい。、、、、つうわけで橘。おまえの強さに乗ってやる。、、、練習付き合うぜ」

ロアン「俺も付き合う。、、、望コーチの戦術はフォワード、ディフェンダーがそろったほうが練習になる。やろう!」

 

亀山「僕、控えだけど手伝わせてくれ。」

 

島「望コーチも言ってたもんな。この武蔵野線はスタメンのお前たちを全力でサポートする。」

 

 

橘「みんな! ありがとう!」

 

アシトたちは居残り練習を始めます。

 

「よーし、行くぞ!」

アシト(そうだ。自分の弱さと向き合わなきゃいけねえ。フォワードにこだわるか、ディフェンダーか、、自分の中で答えを出す。武蔵野線で、、、!)

 

 

そして、武蔵野戦の日がやってきました。

 

つづく。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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