【前回まで】

橘の古巣である武蔵野との試合を控えたエスペリオンユース。

 

冨樫とアカデミー組との因縁が描かれていましたが、遂に武蔵野戦の日がやってきました。

 

【今回】

試合前のグラウンド周辺。なかなかギャラリーも集まっているようでザワついています。

 

武蔵野の佐竹監督「佐竹晃司です。本日はよろしく。」

 

伊達「伊達望です。はじめまして、ですかな。」

二人は握手します。

 

佐竹「現役時代のあなたを知ってます。伊達さん。大好きなタイプの中盤でした知的でいつも冷静にゲームメイクしてた。」

 

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伊達「現役時代の時の話をされると照れますな。あなたJリーガー?」

 

佐竹「J3で数試合出た程度です。活躍したとは言えませんね。」

 

伊達「けれど素晴らしいチームを作っておいでだ。各年代でそれほど注目されていない選手たちをここまで強く、、、」

 

佐竹「僕一人の力じゃないですけどね。まあ、なんというか。できない人間の気持ちがわかるんですよ。やっぱり。」

 

一方、武蔵野の選手たちは立ち番をみつけて近寄ってきます。

 

「橘!」

 

橘「みんな!」

 

「いやーははは、全く顔見せねーでお前はー!」「今日出るんだろこっちも同期じゃオレがスタメンだぜ。」

 

橘「ああ、楽しみだな。」

 

武蔵野の三ツ矢「良かったよ本当に。元気そうで。、、、それにしてもお前らのチーム大丈夫か、橘?」

 

橘「え?」

 

朝利、黒田、島たちは硬い表情をしており、大友はガチガチ震えながら爪を噛んでいます。

三ツ矢「ウオーミングアップからこんなに動き固いチーム初めてだぜ。」

 

伊達コーチの言葉を思い出すエスペリオンメンバー。

 

伊達(首位の武蔵野を叩いてチームに勢いを取り戻す。すべての照準を武蔵野に絞るんだ)

 

島(絞った相手に負けたらどうなるっていうんだ!?)

 

大友(ああああ、相手は開幕7戦全勝なんだぞ。その上冨樫たちの問題もあるんだ)

 

冨樫と竹島も硬い表情をしています。

 

ふと竹島はアシトがどこかを睨んでいるのに気づきます。

 

アシトの視線の先には武蔵野の金田がいます。

 

金田もアシトの方を見て睨んでいます。

 

「ウオーミングアップ終了してください! 両チーム控室に引き上げてください。」

 

竹島は来ている女性に話しかけます。

「おう、多恵。あれ持ってきたか?」

 

多恵「龍一、、、」

 

竹島「悪い、みんなこいつと10分だけいなくなる。すぐ戻るから」

 

あっけにとられるエスペリオンメンバー。

 

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「な、何言ってんだアイツ。こんな時に。」

「ホントに行きやがった、、、」

「10分で何するんだろうな。」

 

 

、、、控室に戻ってきたエスペリオンメンバーたち。

 

月島「めちゃくちゃ緊張してるなー!みんな、、、とにかく1週間の武蔵野対策を試合開始からすぐ実行すること。固くなって練習通りできなかったらもったいないよ」

 

月島は相手チームの選手を説明していきます。

主将は武藤千秋。テクニックはチーム随一。

 

チーム2位の特定数の三上。とにかく強靭。尽きないスタミナ、当たり負けしない筋肉量。

 

月島「でもなんといっても、金田だ。セレクションで僕たちが落とした選手、、、なのに1年であの成長は目を見張る。カウンターでのワンチャンスを確実にものにする。まず彼にボールを持たせないことだ。」

 

月島は個々の力は君たちの方が上だと言います。

 

 

しかし、メンバーはくらい顔のままです。

 

大友(ここが上回ってる俺達だから、負けたらどうなっちまうの買って考えちまうんだよお)

 

暗い雰囲気の中で冨樫が言います。「へっ。相変わらずヘタレなヤツらだぜ。」

 

橘が立ち上がって「みんな! ちょっと聞いてく、、、」

 

そこに丁度竹島が入ってきます。

 

「すみません。遅くなりました。」

竹島の髪は坊主頭になっています。

 

竹島「ありがとな。多恵。さすが理容師の娘。お前に頼んでよかったわ」

 

朝利「た、竹島、、、お前どうしたその頭、、、」

 

竹島「昔からよ、赤毛のリーゼントが気合入れるのは丸刈りって相場決まってんのよ。似合う?」

 

 

「ぷ!」「ブワハハハ! き、気合入れるため?」「試合前にバリカン!? 正気かよ?」

 

控室の雰囲気が明るくなります。

 

 

竹島「みんなが情けないツラしてっからだ。気合入れたかったのは俺と、みんなにだよ。」

橘「、、、竹島の言う通りだ。俺達は、やるべきことはやったよな? この1週間、武蔵野が怖くて手を抜いた練習をしてきたなら、いくらでも飲まれていい。、、、でもそうじゃない素晴らしい1週間だった。みんなに感謝する。、、、、、俺達は武蔵野よりはるか下位、、、挑戦者はこっちだ。プライドなんてかなぐり捨ててぶつかろうぜ! やろう!」

 

「よおおしやってやる!」「やろうぜオラア!」

 

アシトは冨樫に話しかけます。

「冨樫。ジュニアの時、お前がみんなに言ったこと、お前全然悪くねえぞ。おまえの言う通り勝つことが一番だ。、、、そうや、勝たなきゃ冨樫にも黒田にも正義はねえ。というわけで勝とうぜ。」

 

 

つづく。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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