【前回まで】

エスペリオンユースからスカウトで入団した冨樫とアカデミー組の因縁があり、今回から橘の古巣である武蔵野との試合が始まります。

 

【今回】

観客の声援の中グラウンドに出てくる選手たち。

 

エスペリオンBチーム対武蔵野ユース戦です。

金子記者が杏里に声をかけます。橘の姉の都も一緒にいます。

「はあ、はあ、間に合った。杏里ちゃんこっちこっち!」

 
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杏里「、、、あの、私はじいと観ますので、、、」

 

金子記者「まあ、そう言わず! サッカー女子同士意見をぶつけながら観戦しようじゃない。」

 

 

エスペリオンと武蔵野の選手はひとりずつ握手していきます。

 

金田とアシトが握手する番が来ます。

 

金田「この時を、どれだけ待ったか。」

 

アシトと金田は握手しながらにらみあいます。

エスペリオンは円陣を組んでいます。

「分かってると思うが、最初から武蔵野対策全開で行く。ミスは許されないぞ。わかってるな!」

 

アシトは伊達コーチの言葉を思い出します。

伊達(この対策は、勢いに乗る今の武蔵野に対し、こちらの唯一の利点を活かすものだ。)

アシト(唯一の利点)

 

 

ふたたび円陣を組んだエスペリオン。

「武蔵野の面子を見ろ。見慣れた顔ばかりだろ。この東京でガキの頃から俺達が実力差を見せつけてきた奴らだ。自分たちのサッカーをやれば負けるわけがないんだ! 勝つぞ!」

「おおおお!」

 

メンバーはそれぞれフィールドに散らばっていきます。

 

ホイッスルがなり試合が始まります。

 

まずはエスペリオンのボールです。

橘にパスが渡ると武蔵野の選手が近づいてきます。

 

金子記者「来た! ハイプレス!」

 

橘は大友にパスを出しますが、大友にも武蔵野の選手がすぐに近づいてきます。

 

大友(は、速えなやっぱ、、、怖え!)

 

大友は伊達コーチの(こちらの唯一の利点を活かす)という言葉を思い出してパスを出します。

 

大友のロングパスが通り、ロアンが前方で拾います。

 
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このボールを武蔵野の選手が触って外に出します。

 

ロアンがスローインしてエスペリオンはいったん後にパスします。

武蔵野の武藤(? 急がせた割に戻すのか?)

「プレスかけろ! 行け!」

 

ボールを受け取った浅利は、相手選手をかわします。

 

金子記者「体の入れ替えがうまい! 前が空いた!」

 

浅利は前にパスを出します。

 

都「、、、うまい。みんなうまい、、、エスペリオン」

 

金子記者「でしょー!? パスの出し手のコントロール、それを受ける側の足元の技術! Bチームと言えどこの世代のトップクラスよ。エスペリオンユースは!」

 

都「、、、でも大味すぎる。ロングボールばかり、何か狙いがあるの?」

 

金子記者は笑っています。

 

中野(う、、、うまい。とにかくうまい!)

 

黒田がまたボールを戻します。

 

「青井!」「ボール行ったぞ!」

 

アシトはまた伊達コーチの言葉を思い出します。

(そう、我々の唯一の利点。個人技術だ。今シーズン武蔵野が相手してきたどのチームよりも技術は洗練されている。この利点にのっとれば、武蔵野のプレスに対抗するあるシンプルな戦術が多大な効果を発揮する。そのためにロングボールの技術、、、これをおさらいしておけ)

 

アシト(はっきり言おう! オレ技術ないんやちゅうのおおお! 技術が洗練てオレ以外の話やん!)

 

アシトはさらに竹島たちから受けたコーチを思い出しています。

竹島は青井には技術がなくムラがあると言います。

竹島(とにかく言語化だ。言語化できねえからムラがあるんだ。)

竹島はアシトにロングパスに必要なのはインステップキックとアイコンタクトだと言います。

アシト(何日間居残り練習しても、、、俺が下手くそなのは変わらねえ。でも、練習に付き合ってくれたあいつらのためにも、、、まずはこのロングパス、、、必ず成功させる!)

 

アシトがロングパスを出し、橘が追いかけます。

 

つづく。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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