(祝! 連載100回)
対兵安戦。

 

6回表、天津に変わって金川が登場し、2者連続三振。

 

その後、6回裏。DLは1点を返しますが、4番石松は苦手な平に三振します。

 
スポンサードリンク



そして、7回表。金川と早乙女の対決が始まる、というのが前回まででした。

 

バッターボックスに入った早乙女。

「こない早く再戦が実現するとはのお、金川よ! ワシゃ幸せじゃ!」

 

金川「おかげでオレは66回地獄の夜超えた、、、今日やっと解放される」

 

早乙女「お手柔らかに」

 

金川「殺す」

 

寮監「第一ラウンド。注目の第一級じゃ」

DLと兵安の選手が見守る中、金川コールと早乙女コールが球場に響きます。

 

金川が振りかぶります。

 

早乙女「お前のような投手に出会えたこの喜び! 腹の底から湧いて出るこの感情! 」

 

金川のボールが飛んできます。

 

早乙女「いったい誰が理解してくれるかのお!」

 

早乙女は振りに行きますが、金川のボールは変化します。

 

早乙女「!?」

 

「ストライッ」

 

早乙女は豪快に空振りします。

 

「ガッハッハ、うれしさのあまり。しゃべりが過ぎてしもーたわ!」

 

 

観客「おいおい、初球曲げるてらしないのお金川! センバツのトラウマでまっすぐうたれんの怖いんけ?」

 

客席の阿比留「なんちゅうスイングや、、、ここまで音聞こえたぞ、、、おい白猿」

 

狩野は黙ってみています。

 

檜「1球目スライダー空振り、お前なら何投げさせる?」

狩野「、、、考えるからちょー待て」

 

マウンド上の金川はキャッチャーのサインに頷いています。

 

狩野「あかん檜。考える時間足りひん!」

 

檜「?」

 

狩野「早乙女さんはまっすぐ・変化球どっちも強い、、、金川さんの150キロもはじき返すし弱点あれへん、、、正直この短時間で思いつくのは、、、アウトローかインハイのまっすぐのボール球で様子見かな、、、」

 

檜「まあそれが無難やわな」

 
スポンサードリンク



 

金川が振りかぶって2球目を投げます。

 

狩野は金川の手元からボールが離れる瞬間を見ています。

(、、、抜いた!)

 

早乙女「ほれ来た、ど真ん中!」

 

振りに行く早乙女。

 

「ん!?、、、金川!」

 

狩野「振るタイミングが早い!」

早乙女はバットから右手を離してスイングスピードをコントロールします。

 

早乙女「なにくそ!」

 

ボールはバットの真ん中にあたって大きく飛んでいきます。

 

阿比留「ゴメス! いった!」

 

檜「アホか? よお見ろ」

 

ボールはレフト方向のファウルになります。

 

「危ねー!もうちょっとでホームランやんけ」「甘いの気を付けろ金川!」

 

寮監「上手い、、、」

 

狩野(、、、なるほど。その発想はなかった、、、初球130キロのスライダーを空振り。2球目早乙女さんは150キロのまっすぐを意識する、、、打ち気満々の早乙女さんの心理を利用して2球目ど真ん中抜いた130キロのストレートで150キロに合わせた早乙女さんのタイミングを微妙にズラしてわざとファウルにさせてカウントとった!)

 

(ツーナッシング、、、これであと3球選べる! この細かい駆け引きをほんの数秒で決めたんか!)

兵安ベンチ。

 

キャプテン薬師寺「、、、センバツでは自慢の直球主体の組み立てやったけど、、、さすがに変えてきよったな」

 

平「チビってるだけっしょ」

 

ショート烏丸が金川に声をかけます。

「金川。3球遊べるから広くとれよ!」

 

金川「、、、いいんけ?」

 

烏丸「ん?」

 

金川「ほな主将のお言葉に甘えて、、、」

 

金川はボールを持った左手をあげて早乙女の方を指差します。

 

烏丸「金川何しとんねん」

 

古谷「こんなときにアイツ、、、ホンマ」

 

阿比留「、、、ウソやろ?」

金川「遊んでええんやろ?」

 

金川は早乙女に指を向けて言います。

「ストレートはお好きでしょ?」

 

早乙女「濃い目で頼んま」

 

 

狩野(はあ? 何で!?)

 

つづく。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

スポンサードリンク