【前回まで】
兵安に勝利したDL学園。
その夜、烏丸と話した狩野たち1年は自主練を始めます。
そして、入学してから初めての外出日がやってきました。
それぞれに楽しむ1年生たち。
狩野は、彼女のサクラに再開します。
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【今回】
喫茶店で。
サクラ「頑張れ。笑ちゃん。あと一個。外出日に偉業達成なるか! あとちょっと落ち着いて大丈夫やから!」

狩野はストローでグラスの中の氷を吸って移動させています。
しかし、氷は落ちてしまいます。
サクラ「あー」
狩野「ゴメス! ちょー待ってもっぺんやらせて! 負けたまま寮帰られへん!」
サクラ「ヤバイヤバイお腹痛い! お腹痛い! おしっこちびる!」
、、、
サクラ「はーおっかしっ。こんなに笑たんひさしぶりや、、、全然変わってへんな笑ちゃん。安心したわ、、、」
狩野「アホかメッサ洗濯上手なったっちゅうねん。しょう油、ケチャップ、ソースなんでもかかってこいオレに落とされへん汚れはない!」
サクラ「、、、なあ笑ちゃん?」
狩野「ん?」
サクラ「、、、私まだ、、、笑ちゃんの彼女やんな?」

狩野「ん? どないしてんセンチなお年頃かいな、、、」
サクラ「ふざけんとって、、、、」
狩野「オーティスレディングでも歌おか?」
サクラ「笑ちゃん! 真剣に聞いて」
狩野「なんやねん、、、」
ゴクリと唾をのむ狩野。
サクラ「最近考えてん、、、私はさ、、、笑ちゃんじゃないとアカンねん、、、でもさ、、、笑ちゃんは別に私じゃなくてもいいねんきっと」
狩野「は?」
サクラ「今までは大きな出会いの場もなく、たまたま近くにおった私と付き合ってただけ、、、」
狩野「さっきから何をゆーてんねん。ポリ呼ぶぞ!」
サクラ「これから笑ちゃんには可愛い子が山ほど寄ってくると思う、、、だからもし他に好きな人できたら嘘つかずに言ってな、、、」
狩野「おい、、、」
サクラ「私もう覚悟してるから」
狩野「もうええってサクラ。やめろ!」
サクラ「笑ちゃんにとって野球って何?」
狩野「それやんけ! そういうのもっとちょうだい! 仕事の流儀的なやつやろ? 今63パターンあってやな!」

サクラ「じゃあ私は? 笑ちゃんにとてサクラって何?」
狩野「へ?」
沈黙する二人。
、、、二人は夕方の公園に出てきます。
サクラ「、、、また外出日ってあるん?」
狩野「外出は年イチやから次会えるのは12月の帰省やな、、、」
サクラ「そっか、、、長いな」
狩野「考え方次第やろ、、、あと日曜24回でクリスマスや、、、まあ言ーててもしゃあないねんそんなもん! 今言えへん寂しさもオレが甲子園のスターになれば何もかも解決する! せやから今は我慢して頑張るしかない! 俺達の輝く未来のために!」
サクラ(ちゃうねん笑ちゃん、、、未来とか、、、そんなんとちゃうねん、、、)
、、、大阪府富田林市。外出帰寮まで残り2時間。
ファミレスで母親と食事する狩野。
狩野「深く考えすぎやねんサクラは! あの塀の中で色恋沙汰なんかあるわけあれへん! あるのは貧困と鉄の掟だけや、、、サクラはもっと自信持つべきや可愛いねんから」
母「あんたサクラの気持ち真剣に考えたことある?」

パスタをほおばる狩野「ほやはふほ(そりゃあるよ)、、、」
母「あんたよお考えや、、、待たせるってことは縛るってことやからな」
狩野「?」
母「付き合ってるってゆう青い口約束がサクラを苦しめてんねん、、、あんたキャッチャーちゃうの?、、、天下のDLさんも大したことあれへんな、、、人の気持ちもわからへんこんな奴にキャッチャーやらせるなんて」
、、、サクラは家で泣きながら横になっています。
、、、あと少しで外出日が終わる。言いたいことが山ほどあるのに声が出せへん、、、今その顔を見たら色々と崩壊する。
それぞれ寮へと戻る途中の一年生たち。

、、、だからそのままあっち向いとって、、、想いは口に出して伝えなアカンって育てられたけど、、、ゴメン、、、今日は無理そやわ、、、でも今一番伝えたいことはハッキリしてる、、、、、おかん、、、今日一日仕事休んでくれてありがとう。
、、、一方、小料理屋で海宝と朝日出が話しています。
字のバランスの悪い紙を見ている海宝。
「アサ、、、自信ある字はデカなるんか?」
朝日出「ハイ、、、今気づきました。」
海宝「夏まで練習試合は残り6本か、、、夏のメンバーはこの6試合の結果で決まる1年生から3年生までできるだけ多くの選手にチャンスを与える、、、一発勝負の夏の大会で必要なんは実力者20人じゃない、、、持ってる者20人や、、、正直今年の戦力で負けたらオレら指導者の責任や、、、アサ」
朝日出「ハイっ」
海宝「オレはまだアイツらが腹の底から笑う顔を見たことないんや、、、」

海宝は烏丸たち三年生のことを言っているようです。
海宝「連れて行くぞ甲子園」
朝日出「はい」
つづく。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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