前回は、河内が北海道の花屋で働いている女性を実家に呼んだところでした。
玄関先で。
河内母「さあ、中に入ってください」
女性の息子のぽっくんは河内の実家に入って驚きます。
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ぽっくん「うわーでっかいおウチ!」
「うわーっ、すっごいご馳走」
河内たちはリビングのソファに座っています。
んまんま、と食べるぽっくん。
河内母「おばちゃんと婆やが二人で腕によりをかけて作ったんだ」
婆や「ぽっくん久しぶりだねー」
ぽっくんと婆やは面識があるようです。
ぽっくん「ひさしぶりー、ばーやも東京に来たの?」
婆や「そう。ばーやもたっちゃんにくっついて東京に来たんだ」
河内のお母さんは、女性を見て考えています。
(いままで達也が連れて歩いていた女とは全く違うタイプの女、、、35?、、、ちょっとオバサンが入ってきてるんじゃないの?〉
河内が女性のことを説明します。
女性は6年前に夫と死別していてぽっくんが2歳の時だそうです。

河内との接点は、彼女が球場に花束を届けていたことだそうです。
花束を届けに来ていた彼女に河内が話しかける回想シーンです。
「オバちゃん。いっこおれにもちょーだい」
まーちゃん「あたしゃオバちゃんじゃありませんよー。まだ32!」
そのころ、河内は自分の子供を産んだ女二人がほぼ同時に別の男と結婚したそうです。
再び回想シーン。球場の駐車場で花屋の車に乗ったまーちゃんに河内が話しかけています。
「おれ今日タクシーで球場に来たんだ。これでウチのマンションまで乗っけてってよ」
送ってもらった河内はタワーマンションの自宅にまーちゃんを誘います。

「オバちゃん。ちょっとオレの部屋でお茶飲んできなよ」
河内はそこで、二人の子供のことを話します。
まーちゃん「どちらかと一緒になるということは考えなかったの?」
河内「同じ年に二人の女に子供を産ませちまったら、、、その瞬間にどちらか一方をとるという選択肢は無くなっちまった。どちらか一方を捨てるということになっちまうからな」
河内は二人の女性が自分よりも金持ちと結婚して少し寂しかったと話します。
河内の実家のリビング。
河内のお母さんは、(それで、交友包容力のある年上の女に包まれたくなった、、、と)と考えています。
さらに河内のお母さんはいろいろ考えています。
もうすぐ亡くなった夫の相続税の支払いがあるので家を売ってキャッシュをつくりたいと河内が思っていること。
しかし、河内が結婚すれば、自分の貯金と年俸から相続税を払って実家の家に住むと言うこと。

(ただ、あたしももう、このウチをそこまでして維持していかなくてもいい)
(達也はこの人と結婚したらいい。そして家族を作ったらここじゃなく所に住むのが望ましいのよ!)
ぽっくんの声がします。
「ねーねーばあや。ここにバットとボールがあるじゃん」
ばあや「たっちゃんが子供のころ遊んでたおもちゃなんだよ。たっちゃんはこれで遊んでで野球がうまくなったんだ」
ぽっくんは部屋の中でゴムボールを打知始めます。ばあやがトスしています。
河内たちもその部屋にやってきます。
河内母「ばあや、あたしにトスさせて」
「うわー、ぽっくん筋いいねえ」
河内「ぽっくんにはオレが野球を教えてたんだ。でも元からいいものを持っていたんだ」
今度はリビングで河内がトスしてぽっくんが打ちます。
河内のお母さんは河内が子供のころ部屋の中で同じようにバッティングして家族が集まっていたのを思い出します。
「ママ。もっと早くトスして」

河内(ああ、なんて幸せな時間なんだ、、、俺に家族ができたら、、爺と婆やにもウチに帰ってきてもらって、、、またこの家でみんなで暮らしたい)
そこでまーちゃんに花屋の社長から電話がかかります。
社長は、今日限りでクビだと言います。
アンタはもう札幌に戻ってきても戻れるばしょないんだからね。と。
まーちゃん「ちょっと社長」
電話は切れてしまいます。
そのとき、河内のお母さんはぽっくんに抱き付きます。
「おばちゃんのうちの子になる? もちろんママも一緒だよ」

「ぽっくんのままとたっちゃんが結婚するんだ。そんで東京に引っ越してくるのね。そしたらおばちゃんはぽっくんのおばあちゃんになるのかな?」
ぽっくんはびっくりしています。
「お、、おばちゃん何言っているの? おれ、、、札幌に一杯友達いるんだよ、、、」
札幌。
まーちゃんとぽっくんは札幌に戻ってきました。
社長「な、なんで帰って来ちまったんだい?」
まーちゃん「あたし、、、札幌で生まれた女やさかい、、、東京へはようついていけん」
社長「トレードさえなけりゃねえ、、、プロ野球選手の奥さんだったのにねえ」

まーちゃん「日本で一番大切なのはぽっくんのお友達ですから」
河内の母は家で泣いています。
ぽっくんは少年野球の練習で素振りをしています。
(おれは、、、たっちゃんみたいな野球選手になるんだ!)
つづく。
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