前回、子供が精子が少ないために子供ができないと考次は母親に電話したところ。

 

母親は、びっくりして、「アンタにあととりができんゆうてなったら、家はどうするんね? ウチは本家じゃろうがいね」といいます。

 

考次「そんな泣き言を言うてもこればっかりは仕方ないじゃないか」

 

「家の跡取りのことを言うんならさっきも言うたように養子をもらうしかなかろうが、、、」

 

それでも母親は、「ワタシだって孫を抱きたかったわいね!」と言って泣きます。

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「アンタが診てもろた病院はホンマに信用できるところなん?」

 

と言って今度は別病院で診てもらうように言ってきます。

 

「もしかしたら子供を作る部分じゃのうて別の内臓が原因かもしれんじゃない」とも言います。

 

 

そこで考次は「わかったわかった! そうガミガミ言わんでくれや」

 

「会社で受けた健康診断の結果がそろそろ出てくるころじゃけん、、それで問題がなきゃ文句なかろ?」

 

「結果が出たらちゃんと報告するワイや」

 

「もう和歌子にプレッシャーをかけんといてくれよ」

 

と言って電話を切ります。

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考次は帰宅しました。

 

和歌子はしんどそうです。「お帰り」

 

考次「どうしたんじゃ。また調子が悪いんか」

 

(やっぱりしんどいみたいじゃな。不妊治療ちゅんは、身体も精神もきついちゅうて聞くしな)

 

和歌子「そういえば、、考次ちゃんに病院から連絡があったけん」

 

健康診断の結果について病院から自宅に連絡があったようです。

 

考次「ウチの会社は零細企業じゃけんなー。会社は費用だけ出して自分で病院へ行くんよ」「それで連絡先は家になっとるんよ」

 

「で、なんだって?」

 

和歌子「嫌詳しいことは言わんかったけど、なるべく早めに一度病院に来てくれって」

 

 

数日後、考次は病院に行って診察室で医師と話します。

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医師「結論から言いますとウチから大学病院を紹介しますんでもし可能なら今日にでもそちらに行って診察を受けてください」

 

考次「大学病院ちゅうて、何か問題が見つかったんでしょうか?」

 

医師ははっきり答えません。

 

「いやまあ、そのあたりのことをね。大学病院で診察してもろうてくれませんか」

 

考次はここで教えてほしいと言いますが、医師ははっきり教えてくれません。

 

「大学病院を紹介しますので今後そちらで主治医になられたセンセと相談されてください、、、なるべく早めに」

 

考次は(医者のくせに説明もできんのんかいな)と不安になって病院を出ます。

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そして、考次は大学病院に行きます。

 

そこで医師に「まだ確定できませんが、ガンの可能性は高いと思われます」と言われます。

肺ガンです。

 

帰り道、考次は不安で一杯になります。

 

(これから、、いったいどうなるんじゃ?)

 

(入院したらいつ帰ってこれるんじゃろ)

 

(会社はどうしよ、、、いつまでも休んどったら辞めてくれちゅうて言われてしまうがな)

 

(そんなことになったら、今後どうやって生活する?)

 

(いやそんなことよりも)

 

(ワシは、生きて病院から返ってこれるんか?)

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考次は家に着きます。

 

和歌子「おかえりなさい」

 

今日も和歌子は体調が悪そうです。

 

「今日も身体がつらくて、まだごはんの用意ができとらんけえ、すぐに用意をするね」

 

考次(打ち明けるのは、ガンが確定してからにせんといけんで、、、)

 

(ワシが死んだら和歌子はどうなるんじゃろ)

 

(和歌子はまだ若いし子供もおらんけえ、再婚でもするんじゃろな)

 

(いまわしがしてやれることゆうたら遺産を少しでも残すくらいか)

 

(実家の土地は先祖代々からの土地じゃし、母ちゃんも和歌子には譲らんちゅうじゃろ)

 

(そしたら貯金だけか、、、)

 

(その貯金も毎月の不妊治療にすごい勢いでなくなっていきよる)

 

考次は和歌子の肩をつかんで言います。

 

「もう腑にに治療はやめんかい!」

 

「実家の方はワシがなんとかするけんっ、お前はなんも心配せんでもええけん」

 

 

翌日、曾孫土木という会社で、男性が電話しています。

 

「そんなこと言わんと頼むで!」

 

「今回ワシが頼んどるのはたったの200万の仕事やないか!」

 

「不義理すぎるがな」

 

どうやら仕事をくれるようにお願いしているようです。

 

しかし、相手は電話を切ってしまいます。

 

「くそ、切りやがった。恩知らずめ!」

 

男性の奥さんが出てきて、言い争いになります。

 

「どうすんよアンタ!」

 

「来月には倒産じゃが!」

 

「じゃけん、そうならんようにこうやって営業しとるんじゃないか!」

 

「毎月毎月こんな調子がもう3年も続いとるじゃないの」

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奥さんの方は親戚に頭を下げてお願いできんの? といいます。

 

「本家の考次さんは従兄弟じゃろ!」

 

「本家は大きい家に住んでるじゃない。あの家を担保に貸してくれれば銀行からまた融資をしてもらえるがあ」

 

どうやら男性は考次の従兄弟のようです。

 

 

そこにちょうど考次から電話がかかってきます。

 

「ああ考次さんか、どしたんかいな。めずらしい」

 

考次は言います「実はワシ、ガンがみつかってな」

 

「お前にワシの養子になってもらいたいんじゃ」「本家の跡をついてもらいたいんじゃワ」

 

続く

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