全英オープンの18番ホール。

 

エギルと沖田は共に357ヤードのコースをワンオンさせてきました。

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観客の中からは「18番ホール3ウッドでのワンオンは全英史上初じゃないのかっ!!」と聞こえてきます。

 

次はトッドオコナーのショットです。

 

ピンまでの距離83ヤード。オコナーが心の中でつぶやきます。

 

(この距離が私の距離だ)

 

(私は80ヤードで生きてきた。ドライバーで300ヤード打てるプロではない)

 

(しかし、270ヤード前後の距離は3ヤード刻みで打っていける)

 

(その正確さが私の武器だ)

 

オコナーのショットはピンそばにオンしてカップをかすめ、観客からは歓声があがります。

 

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エギルは、それを見て

 

(頑張りすぎだぜ)

 

(初日から派手なことばっかりやってると息切れ起こすぜ)

 

(身の丈のゴルフにてっすればいいものを。)

 

と思います。

 

そして、エギルのパット。

 

15メートルのイーグルパットです。

 

エギルは腰を落としてラインを読みます。

 

(小さくフックして小さくスライスして最後に大きくフックしていくラインだと思うが、、、)

 

(加減がわからねえ。)

(仕方ねえ。2パットのバーディで良しとするか)

 

(難しいと思えば何だって難しくなる)

 

(易しいと思えばやさしいパットと思えてくる。それがゴルフだ)

 

(俺はインパクト時の球の重さで距離を作ってきた)

 

(アイスランドのクラブプロが言ってくれた。その感覚はトッププロだけが持つ感覚だと。)

 

(長い間わすれていたぜ、その言葉を。昨年の3月ふっと思い出した。)

 

(スコアに追われる生活を続けるうちに忘れていた。インパクト時の球の重たさで打っていたゴルフを。)

 

エギルがパッとした球はフックしてカップに向かっていきます。

 

エギル自信予測できませんでしたが、カップに入りそうです。

 

(まさか、まさか)

 

(乗ってるじゃねえか、ブチ込みラインにッ!)

 

(そのまま転がっていきやがれ!)

 

球は沖田のマーカーの上を転がってカップの向こう端にあたって入ります。

 

エギルのイーグルに観客は歓声を上げます。
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「エギルがトップに躍り出たぞ!」「ポールコフマンを抜いて単独首位だ!」

 

 

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そして、次は沖田のパットです。

 

沖田も腰を落としてラインを読みます。

 

(1ミリでもずれていたら、エギルのパットは外れていたと思う)

 

(マーカーの厚さで転がる方向は変わっていた)

 

沖田はさきほどのエギルのパットからラインを読んでいるようです。

 

(どのように打っていこう)

 

(ストレートなのか、、、それともフックなのか、、、)

 

見ている笠崎は

 

「普通であれば難しくもなんともない距離だ」

 

「しかし沖田は実戦から7年離れている人間だ」

 

「勘の戻っていない者にはとても難しい」と言います。

 

 

それをテレビで見ているスージーとその兄。

 

兄は沖田のパットを「フックだ。ボール一個というところだな。」と読みます。

 

しかし、スージーは違います。

 

「ちがうわ兄さん。スライスラインよ。」

 

兄「スライスはないよスージー」

 

しかしスージーは言い張ります「沖田の位置からはスライスするわ。」
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「私はゴルフが嫌いじゃない。プロのゴルファーが嫌いなだけ」

 

「右に曲がる左に曲がると右往左往している人間が大嫌い。」

 

「打ってみればわかるでしょ。ゴルフってそうじゃないの。」

 

「右に曲がるわ。約束してもいいわよ。間違っていたらプレストウイックに帰ります。」

 

とまで言います。

 

続く
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